『神との対話』の検証・メッセージまとめ
2000年の少し前頃に発刊され、アメリカで異例のベストセラーになり、日本でもベストセラー、
いまや30数カ国以上に翻訳されて読まれているニール・ドナルド・ウォルシュ氏の『神との対話』シリーズ。
私は『神との対話1~3巻』『神との友情 上・下巻』『神と一つになること』というシリーズ主要6巻を読みましたが、
全6巻を読むとかなりの長編(2100ページ以上)でもあり、
また、しっかり全体の最後まで通して読まないと意味を誤解しかねない部分もあると思いましたので、
『神との対話』シリーズのメッセージの中から、(誰でも誤解しようのない)正しい真理・要点と言える神の言葉を抜粋してみました。※後に『神へ帰る』『新しき啓示』というシリーズ後作も読み、内容を追加しました。
※また最後に「神との対話」の内容の、「医学的奇跡・体験を通した証拠・証明」版とも言える『喜びから人生を生きる!(臨死体験が教えてくれたこと)』という本も補足・参考資料として追加させて頂きました。
『神との対話』シリーズの内容に関心あるけれど、何百ページ以上の本を読むのは大変という人や、既に読んだ人の思考整理などに参考にして頂ければと思います。
私は個人的に、こういう本は「内容の良し悪し」よりも、本当に真実の事が書かれているのかという「根拠」の方が大事だと思っています。
(ファンタジー本なども素晴らしいですが)実際に自分の人生の指針にしていく為の本としましては、
どんなに内容が良くても、真実でなければ、それは理想論に過ぎないと思えてしまうからです。
もちろん、この本に対しても、そういう姿勢で読んだのですが、結論的に本物だと確信しましたので、
(対話の中で神も大きく推奨しているように)これは他の人にも伝えた方が良いと思い、このようなHPを作成しました。
目指したのは『(10分ほどで読めて、分かる)神との対話』HPです。
ちなみに私は、最初に『神との対話1~3巻』と『神との友情 上・下巻』を読んで、
その人間離れした明晰さにあふれた内容から、この本を85%ぐらいで信じつつも、
もしかすると15%ぐらいは著者ニール氏の自作自演かも?と疑っていましたが、
アメリカの元キリスト教徒の著者にしては、ある意味、命の危険リスクさえありえる大胆すぎる内容と、
本のベストセラー後における地道な慈善活動の継続、
そして私自身、しばらく後に、
(レビューだけは見ましたが)全く買う気の無かった『神と一つになること』という本が、勝手にamazonの買物カートに入ってたという、
いまだに全く理解・解明できない不思議を体験してから、
これは、やはり人知を超えた意志を持つ本ではないかと、ほぼ100%という確信を持って信じるようになりました。
この『神との対話』は、神も言っているように、多少はニール氏という人間の個人的フィルターが混ざっている部分があるにしても、
自分なりの検証と、この神の認知後の体験、そして過去人生の思い返しから、
私は本物の神による『現代の聖書。福音書』と言っても良いと確信しています。
この本は、世の多くの宗教にインスピレーションを与えてきた一つの神(創造者)が、なかなか受け取り方の鈍い我々人類に対し、
愛の心から、宗教組織や格式などの枠を超えて気さくな形で対話してきてくれた貴重な対話録だと思います。
そして宗教教団に属さない無宗教者はもちろん、どこかの宗教の信仰者でも、
心の中の神の臨在を確信強化する事が出来る『本物の神・真理の言葉』だと思います。
私だけではなく、この本が真に本物・真実かが分かる方法は、神も「一番のメッセージは経験」と述べているように、
この本にある「完璧・愛のみの神」を知り、信じ、意識的に生きてみれば判別・納得できると思います。
私も、そうすることで日々、この神の言葉に確信が深まりつつあります。
そして、そのような「完璧な神」に意識的になった今は、「人生を必死に自力でアクセクするのではなく、完璧な神に信頼・任せて、自分なりのペースと善処で生きていけば良い」のだと思え、生きることが格段に楽に楽しく思えるようになりました。
ですから、このような素晴らしい神の言葉を、日常に生かしにくいままで埋もらせているのは大変に勿体無いので、
この場において、その神の言葉(メッセージ)を分かりやすく残しておきたいと思います。
※このHP作成後に、シリーズ後作『神へ帰る』という本も読みましたが、
その中で(人生の明暗が分かれてしまうかもしれない)「非常に重要な視点」について書かれていましたので、
その神の言葉を追加で紹介させて頂きます。
「実は貴方は、自分が行きたがっている所にもう居るのだよ。
そして驚くべき秘密とは、その事を知ったとたんに(神の国を)体験できる、ということだ。P76」
という大きな秘密が明かされましたが、
ただし、その条件として、
「神が存在するという経験をするには、神が存在することを知っていなければならない。P189」
とあり、
「神無しに生きることも死ぬことも不可能だが、“神無しに生きて死ぬと思うこと”は可能だ。
自分は神無しに生きて死ぬと思えば、その通りの体験をするだろう。
自分が望んでいる間は、その体験をするだろう。P24」
ともあります。
つまり、この世には神が厳として存在しているのですが、
そういう「(完璧かつ愛のみの)神が存在している、という正確な認識・自覚」が無ければ、
「神の存在を経験すること」が大変に難しいということであり、
神が述べるように「人生の全ての事を感謝し、祝福すること」も難しくなるでしょうし、
そこに『神との対話』を知る事、伝達の重要性があるように思います。
逆に、神を知り、意識し、経験することで「神の存在・言葉」が真実であることが分かれば、
人生において、これ以上は無い「安心・幸福状態」になれると思います。
また我々の魂は「永遠に不死」で、その点は安心してもよいのですが、
「地球上の存在。人類全体」としては技術向上が精神の向上よりも上回りつつあり危険な領域に来ている、
とも神は述べています。
◆神からのメッセージの要約
この世とは、(もともと神と一体化した)完全世界からの、自己栄光を相対的に体験できる為の2次的世界。
なぜなら光は、闇が存在する不完全(相対)世界でなければ明確に体験できないから。
そして『神や、この世の生命は全て一つ(一体)のもの』というのが真実。
そして、いわゆる「死」というのは、その一体化した完全世界に戻るだけであり、魂は永遠に不滅。
そして、今の人間世界は「神にも失敗がある。また神の罰や地獄がある。」という幻想(誤解)によって成り立っているが、
真実(正解)は「神は真に愛のみで、全知全能・完璧であり、失敗は有りえない。また(常に神に導かれている)人間にも、完璧・成功(最善)しか起こらないし、起きていない」。
この宇宙は(過去に多くの宗教や芸術にインスピレーションを与えてきた)一つの神の愛のみによって造られていて、
世界の全ては、その完璧な創造者の筋書き通りに完璧に進んでいる。
だから自分の過去を後悔することも、将来の帰結を心配することも必要ないし、
その「完璧さ」と「愛」と「永遠の命」を自覚し、安心して、
今後は常に(全知全能と愛のみの)神との一体化を意識しつつ、万事に感謝して喜んで生きること。
そして神は(神の目には悪人は誰もいないとし)全ての人間を愛し、
各自に最善の必要な物は全て与えているが、
「人に与えた事は、いずれ自分自身も必ず経験することになる」という宇宙法則もあるので、
もし今よりも上向きな人生や世界を創造していきたければ、
思考のコントロール(最高の祈り)で良い事(愛)を考えるようにしていけばいいよ、と優しく語り掛けている。
ちなみに人間は不完全な外的条件・環境(闇)の存在する相対世界で栄光(光)を経験する為に現世に来たので(あの世での計画)、その計画を現世では忘れていることでこそリアル経験が出来るので、それ自体は悪いことではなく、良いこと。
ただ、現在ではその計画・プロセスが(かつての著者ニール氏のように)苦痛になっている人間が多くなってきたこと、そして人類全体が高度技術の誤った使用で自滅しかねない危険な領域に入っているので、神がその計画明かし(タネ明かし)を今回の対話でしてきてくれたという経緯。
そして世界的には、基本的に世の多くの宗教は「同じ神からの」メッセンジャーにより発生したものであり、
時代や場所やメッセンジャーのフィルターによって、それぞれ少しずつ解釈が違っているに過ぎない、とのこと。
【計8冊を要約すると、上記のようになると思います。】
物事は比較により分かりやすくなりますので、よりシンプルに並べてみますと、
「一般の常識」的考え方【幻想・誤解】〓世界は偶然、失敗、不完全だらけ。人生は一度きり。
「神との対話」的考え方【真実】〓世界は必然、成功、完璧(最善)のみ。人生は無限回・永遠。
これだけでも驚くほどの人生観(視点、認識)の180度転換になります。
そして神の言う、人間にとっての幸福とは「所有」よりも、「様々・貴重な体験」が出来る事。
この世は、その為の「(一時的な)体験の場」という自覚が大切だと思います。
特に我々が常識的に考えた場合、「神の存在」に最も疑問を持つ部分とは、
「神が存在するなら、なぜ世界に不幸(と思える事)が存在するのか?」ということだと思いますが、
その「最も根本的な疑問」に対する神の答えは、
◆神が完璧であって、完全なる愛であるなら、どうして神は伝染病や飢餓、戦争、病気、地震や竜巻、ハリケーンといった天災、深い失望、世界的な災厄などを創ったのか。
この質問に対する答えは、宇宙のさらに奥深い神秘と人生のさらに高い意味の中にある。
私は神の素晴らしさを示す為に、あなた方の周り(外的環境)を完全ずくめにしたりはしない。
神の愛を実証する為に、人間(自身・同士)が愛を実証する余地を無くしたりはしない。
『神との対話1』 P60
つまり不幸(逆境)と思える出来事には、その出来事を通して「人間自身(同士)が、最も素晴らしい行為(愛・栄光)を実証(体験)できる為」、との神意も込められているということです。
以下に、その『神からの真理の言葉』を抜粋し、純粋な形で残しておきたいと思います。
※あくまで個人的判断基準ですが、中でも、より神が重要な事として反復して強調しているように思えた言葉、
そして自分自身の心がすぐに真理に立ち返り、あるべき喜びの状態に戻りやすいと思えた言葉を赤字にしてみました。
『神との対話1』
◆私は全ての者に、常に語りかけている。
P19
◆私からの一番力強いメッセージは経験だ。
P23
◆全ての人は特別であり、全ての時は黄金である。
P24
◆神は意図する結果を生むだけの力を持っている。
P37
◆原因は最初の誤りにある。神の真実に対する誤り、神を信頼しないという誤りだ。
P40
◆だから、あらゆる人と条件を祝福し、感謝しなさい。
P84
◆いま必要であり、これまでも必要だったのは、全員が心を一つにすることだけだ。
P90
◆愛は究極の現実だ。それが唯一であり、全てだ。
P101
◆耳をすましなさい。次に聴く歌。次に読む記事。次に見る映画。次に出会う人の言葉。
次に聞く川や大洋の波の音。耳に触れるそよ風のささやき。全てが私の道具だ。全ての道が私に向かって続いている。
P104
◆人間の魂の目的は全てを経験する事、それによって全てになりえる事だ。
冷たいということを知らなければ、どうして温かくなれるだろう?
P143
◆「天国へ行く」のではない。自分が既に天国にいると気付くだけだ。
受容と理解があるだけで、その為の努力や闘いがあるのではない。
P168
◆あなたの幸運は必ず訪れる。あなたは必ず救われる。それが分からないことこそが地獄で、地獄はそれ以外にはない。
P196
◆穏やかに、しかし一貫して、あなたが真実だと感ずるように生きなさい。
経験によって新たなことが分かったら、素直に素早く変更しなさい。
P228
◆永遠の真実をはっきりと示すために、多くのマスター(師・メッセンジャー)が地上に送られてきた。
P243
◆問題は、この道を意識的に歩くか、それとも無意識のまま歩くかということだ。
P266
◆これ以上、どんな素敵な体験が有るんだね?
あなたは全てを経験させてもらえる。
涙も、楽しさも、苦痛も、喜びも、高揚も、激しい憂鬱も、勝利も敗北も、引き分けも経験出来る。
P269
『神との対話2』
◆一瞬、一瞬は全て、神の輝かしい贈り物だ。
P46
◆「死」というものは無い。生命は永遠に続く。
P91
◆宇宙で起こる事は全て、完璧に起こるべくして起こっている。
全てに完璧さを見るなら、あなたが賛成できる事ばかりでなく、(とりわけ)賛成できない事でも完璧だと考えるなら、悟りを開いたことになる。
P94
◆だからプロセス(起きてくる出来事)を大事にして、最高に親切な創造者からの最高の贈り物として受け取りなさい。
プロセスを我慢するのではなく、あらゆる時を通じて最も素晴らしい創造を行う道具として使いなさい。
P136
◆何よりも、「神を知る」ことを選びなさい。それどころか、真っ先にこれを選びなさい。
P150
◆何を決意するにしても、一番大きな問題は、「愛していれば、どうするだろう?」と自問することだ。
P178
◆認識・誠実・責任、子供たちに幼い頃から、この概念を教えなさい。
P217
◆生命の全ては霊的であり、人生の問題の基礎は全て霊的なところにある、霊的に解決される。
世界中で持続しうる唯一の平和は、内的な平和だ。
P261
◆社会の進歩の度合いは、最も貧しい人達をどう扱っているかではかられる。
P290
◆課題とは、万人を平等にすることではなくて、全ての人に最低限の人間らしい暮らしを保障すること、
その上で、それ以上の、何を望むかをそれぞれが選ぶというチャンスを与えることだ。
P291
◆私は常に、時の終りまで、あなた方と共にいる。あなた方との合一は完成されている。
これまでも、今も、そしてこれからいつまでも。
P418
『神との対話3』
◆不安や恐れと、警戒を怠らないことは別物だ。警戒しなさい。意識的でありなさい。だが、恐れてはいけない。
P26
◆私は常に、あなたにとって最善のものを与えている。
P34
◆人生で起こる事は全て、何かを癒す、何かを創り出す、何かを経験する為の完璧な機会だ。
それ以外の事は決して起こらない。
P50
◆あなたの人生、出会う人々や場所、出来事は全て、完璧なる創造者によって完璧に創出されたものだ。
P52
◆私は神として、無意識なものも含めて、あなたの選択の全てを知っている。
P53
◆思考のコントロールとは、最高の形の祈りだ。
P107
◆因果関係の法則の中で、最も重要なのは、次のようなことだ。
自分が引き起こした結果は、結局、自分自身が体験する。
他人に経験させたことは、いつか、必ず自分が経験する、ということだよ。
P198
◆人類にとって良いことか悪いことかを知る物差しが欲しいのなら、単純な質問をしてみるといい。
誰もがそれをするようになったら、どうなるか?
これは、とても簡単な、非常に正確な物差しだ。
P247
◆神の意志に反する事は何も起こらない、と言っている。
生命は、そして生命に関する出来事は全て、神の意志が現れたのだ。
何かが神の意志に反しているとしたら、神の定義からして、それは起こりえない。
P383
◆あなたが天と地で見る全ては私(神)、創造されている私だ。
P531
『神との友情 上巻』
◆過去を忘れるのではなく、未来を変えようとしなさい。一番悪いのは、過去を忘れることだ。
本当に重要なのだよ。二度と繰り返さない為に、重要なのだ。
だが、二度と繰り返すまいと決意したら、過去は手放しなさい。
P130
◆あなたは必要なものを全て持っている。求める前に私が応えている。
P159
◆誰の人生でもそうだ。不運などというものはないし、たまたま起こる事も偶然も無いし、神は過ちを犯さない。
P165
◆道具の中でも最も強力な道具が、神との友情だ。信じなさい。
P181
◆誠実さは、最高の形の愛だ。
P258
◆神は方向性を与えるのであって、叱るのではない。
糾弾するのではなく、推奨する。
P260
◆思考は現実を創造する。
だから、好ましくない現実を創造したくなかったら、それについて再考しないこと。
P284
◆人生の目的は、真の自分についての、もっとも偉大なビジョンの最も壮大なバージョンに向かって、
毎瞬、次々に新しく自分を再創造することだ。
その時、私も一緒に創造している。
P318
『神との友情 下巻』
◆思考・言葉・行為は創造の三つの道具だ。
それが分かれば、あなた方は経験に影響されるのではなく、経験を引き起こす原因になることを選べる。
P10
◆もう一度言うが、筋書きは完璧だ。
人生で起こる事に、偶然は無い。一切無い。
人生でたまたま何かが起こるということは無い。一切無い。
どんな事も、本当に、いつまでも、あなたのためになる機会を与える為に起こっている。
P20
◆喜びが全てに先立つということだ。喜びが全てを可能にする。
喜びがなければ何もありえない。多少のユーモアが無ければ、人生には意味が無いと言っているのだよ。
笑いは最高の薬だ。喜びは魂に良い。
P51
◆子供たち、愛する者の全てが良い選択ができるように、持っている情報の全てを与えてやりなさい。
つまり、幸せな人生だ。
その為に、あなたが知っている事を分かち合いなさい。あなたが理解した事を教えてやりなさい。
だが、自分の考えやルール、選択を人に押し付けてはいけない。
P124
◆さあ、人生の全てを祝福しなさい。
私があなたの元へ送るのは天使だけでそれ以外は無く、奇跡だけでそれ以外は無いことを忘れないように。
P133
◆今度、問題だと思う条件や状況にぶつかったら、解決だけでなく、問題そのものに感謝を表明しなさい。
P137
◆大切なのは、「してもらいたくなかった」と思うことをされた人にも、「してほしい」と思うことをしてくれなかった人にも、
害を与えられてはいないということだ。
いいかな、もう一度言おう。私は天使以外の何者も、あなた方に送っていない。
皆、あなた方が真の自分を思い出すための贈り物、素晴らしい贈り物を与えてくれた。あなたも同じだ。
P159
◆人生が終わりだなんて、絶対に考えてはいけない。
毎日が、毎時間が、毎瞬が新たな始まりで、新たな機会で、新たに自分自身を再創造するチャンスだということを忘れないように。
P173
◆神への道は何千となく有り、全てが神に通じている。
P177
◆人生で出会う誰もが、それに全てが自分の延長だと思えばよろしい。
全ての人を自分の一部として遇しなさい。
P183
◆人類の歴史を永遠に変え、苦しみを終わらせ、人々を神の元へ連れ戻すメッセージがたった一つある。
そのメッセージが、新しい福音だ。
私達は全て一体である、というメッセージだ。
P198
◆あなた方は皆、お互いに責任がある。あなた方は本当は、兄弟たちの支え手なのだから。
それが理解できれば、人類が経験している全ての悲惨さ、悲しみ、苦痛は消えるだろう。
P238
◆生命は永遠であり、在るのは「ただ一つの私達」だけだ。
この二つの真実が全てを要約し、全てを変える。
P243
◆これからの毎日の暮らしでは、何もかもが以前とは違うことを理解しなさい。
私との友情によって、全てが変わった。
私とのパートナーシップ、私の愛、私の智恵、私の目覚めがもたらされたのだ。
P247
◆あなた方の苦労は終わった。今、喜びが始まった。
他の人々を私の元へ連れ帰る事、我が家への道を教える事、人々を自分自身に連れ戻す事を
あなた方の喜びにしなさい。
P251
『神と一つになること』
◆私を認めれば、あなた方は人生に私を導き入れることになる。
あなたと私が一つだと認めることになる。それが天国への切符である。
P24
◆あなたは自分の内側で、そして周りのあらゆる所で創造者を見い出し、体験するだろう。
だが、その為には人間の幻想(誤解)を見抜かなければならない。
P27
◆あなた方の人生が、常に喜びと祝福にあふれているなら、本当に分かっているのだ。
だからといって苦痛や苦しみ、失望をもたらす条件がなくなるのではない。
そうした条件にも関わらず、喜びに満ちて生きられるという意味だ。
P90
◆「私達は一つである」というのは、ただの美しいスローガンではない。宇宙の現実を正確に説明した言葉だ。
P109
◆「我々のやり方が優れているのではなく、もう一つのやり方だというに過ぎない」
この慎ましい一言をきっかけに、宗教相互の分裂を癒し、政党間の違いを解消し、国家間の紛争を解決する道が開ける。
P110
◆真実とは、こうである。①神は何も必要としない。②神に失敗はありえないし、あなた方にも無い。
③離ればなれのものは何も無い。
P117
◆あなた方は私に愛されている。一人一人が愛されている。
P149
◆現世の愛着の全ては、あなた方が「あの世」と呼ぶ所、あるいは未来のどの人生でも味わえるから、何も失うわけではない。
P162
◆不安なしに生きるには、人生の帰結は全て完璧だと知ることだ。あなた方が最も恐れている帰結、つまり死でさえも。
P163
◆何かが「思い通りに進む」のが成功ではないし、何かが「思い通りに進まない」のは失敗ではない。
それどころか、長い人生を生きていれば、逆こそ真だと言いたいことがあるはずだ。
P168
◆実際には失敗は無い。成功が、様々な側面を現す成功があるだけだ。
P169
◆あなたは同情とか寛容、親切、自分の豊かさ、あるいはその全てを選ぶかもしれない。
だが、決して誰かに何かをしてやったのでないことを忘れないように。
この言葉を覚えておくといい。
「私(あなた)は全てを自分自身の為にしている」
これも、あなたが理解すべき最も重要な事の一つだ。
自己の利益以外の利益はない。なぜなら、自己は存在する全てだからだ。
P215
◆この事は今までに何度も言ってきたが、もう一度言おう。人生の全ては贈り物であり、全ては完璧である。
P234
◆真の宗教は全て、壁を築くのではなくて橋をかける。
P250
◆全てを通じて、私があなたと共にいることを知っていなさい。
このコミュニケーションはこれで終わる。だが、私達の協力、共同の創造、一体化は決して終わることはない。
あなた方は常に神と対話し、常に神との友情を楽しみ、常に神と一体である。
P252
『新しき啓示』(神が「神との対話」の世界へのスタンスを述べた後作の書)
◆現在の世界が直面しているのは霊的(スピリチュアル)な問題なのだ。
あなた方は世界の問題を政治問題として、あるいは経済問題として、さらには軍事問題として解決しようとしている。
だが、そんな問題ではない。
霊的な(理解・信念の)問題なのだよ。
P18
◆聖なる書(宗教)は色々あっても、基本的なメッセージは同じだということだよ。違うのは、人間の解釈の方だ。
P21
◆あなた方の世界は今、大きな問題にぶつかっている。
あなた方は信念(神や自分に対する考え方)のレベルで問題を解決しなくてはならない。
行動のレベルでは解決できないのだよ。
行動ではなく、信念を変える努力をしなさい。信念を変えられれば、行動は自然に変わってくる。
P41
◆地球の平和はあなた方が信念を変えた時にだけ達成できる。
しつこいようだが、そこを肝に銘じて理解していなければ、何をしても地球を癒すことは出来ない。
あなた方が癒そうとしているのは、信念が生み出した傷なのだ。
P71
◆この対話の中で私が言う「組織的宗教」とか一般的な「宗教」とは、排他的な教義を教えている宗教のことだ。
言い換えれば、「私達の信じているものだけが、唯一の真の宗教だ」と主張する宗教のことだ。
こういう宗教は問題だ。
全ての宗教が問題なのではない。
P82
◆世界は新しい霊性(スピリチュアリティ)を生み出さなければならない。
古いもの(宗教)に完全にとって代わるのではなく、古いものを新たにする霊性だ。
古いものを縮めるのではなく、拡大する霊性だ。
古いものをくつがえすのではなく、その中の最善のものを支える霊性だ。
P266
◆その霊性は、伝統的な宗教の教えを頭から否定するのではなく拡大し、もう適切でなく有効でもないと皆が考える一部を変えるものだ。
P278
◆人類は大きな危機に直面している。
その危機とは、イデオロギーの対立だ。信念の危機だよ。
P278
◆「(他の宗教・人種・国などより)優れている」という人間の考え方は、あらゆる知的存在が生み出した中で、最も有害な概念だ。
P302
『神へ帰る』(神が死後の世界の事も詳しく述べた後作の書)
◆魂は霊的な世界(あの世)を通って完全な知に到達し、物理的な世界(この世)の道を通って完全な体験に到達する。
どちらの道も必要で、世界も二つある。
P68
◆希望は「死」においても「生」においても素晴らしい役割を果たす。決して希望を捨ててはいけない。
希望は神聖化された思考だよ。
P192
◆あなたは(死後)「一つであるもの(神)」へ戻り、(また来世)「一つであるもの」から分かれて現れる。
これを未来永劫、永遠に、さらにその先まで何度も繰り返す。
P266
◆神は常に、そして永遠に完璧だ。
P275
◆全ては完璧なタイミングで、完璧な方法で起こる。
「神の王国」において、不完全ということはあり得ない。
「この地上」は神の王国だよ。神の王国の一部でない場所など、どこにも無い。
P276
◆全ての人、全ての事に神を見て、全てを完璧だと見なさい。
P278
◆「神の愛」への信頼は、人生の日々を生きる時に役に立つし、死を迎える日にも同じく役立つのだよ。
私はあなた方を愛している。あなた方すべてを深く愛している。
P436
◆あなたがここ(この世)から去った時、以前亡くなっていつまでも心の中に残っていた人達ときっと再会出来ることを知っておきなさい。
それから後に残していく人達のことも心配しなくていい。永劫の中で、その人達とも何度も再会し、何度も愛するから。
P464
◆本当は皆天使だ。あなたが対立相手だと思っている人、敵だと想像している人達でさえそうなのだよ。
全て神聖な理由と神聖な目的が有って、あなたの世界に現れている。
だから闇をののしらず、闇を照らす光となりなさい。
起こる事は皆、想像する中でも最高に素晴らしい世界と経験に導く道を開くのだから。
P482
【最後にニール氏の言葉】
この対話については、黙っていたほうがずっと楽だったと思う。だが、この対話が行われたのは、楽をするためではなかった。だから、この本のために(神を恐れぬ者、インチキ、これまで真実の生き方をしてこなかった偽善者、あるいはもっと悪いことに聖者と呼ばれて)苦労することになっても、もう立ち止まることはできない。それに、立ち止まりたいとも思わない。この出来事のすべてに背を向けようとすればできたが、わたしはそうしなかった。ここにお見せする内容について、世間の言葉に耳を傾けるよりも、自分の直観に従おうと決めたからだ。
この本はナンセンスでもなく、欲求不満の想像力の暴走でもなく、人生の過ちを弁解しようとする男の自己正当化でもない。わたしの直感がそう語っている。じつはわたしもそれが不安だった。その全ての可能性を考えた。そこで、原稿を何人かに読んでもらったところ、みんなが感動し、泣いた。この本にこめられた喜びやユーモアに笑い、胸を打たれ、力を得た。おおぜいの人が、自分は変わったと言った。おおぜいの人が、この本のおかげで自分は変わったと語ってくれた。この本は全ての人のためのものだ、出版されなければならないと気づいたのは、そのときだ。
この本は、一心に答えを求めている人たち、真面目に問いかけている人たちへの素晴らしい贈り物だ。
真剣な心と、魂へのあこがれと、開かれた精神を持ち、真実を求める旅を始めた人たち全てへの、素晴らしい贈り物だ。
『神との対話1』 P7
『神との対話』のどの本でも始めに言っているように、三冊の対話に書かれた考え方の一部は以前、わたしが出会ったものです。ですが、最も驚くべきものを含めて、大半はそうじゃありません。聞いたことも読んだこともなく、考えたことも想像したことさえなかった考え方です。
『神との友情 下巻』 P81
偶然はありえないんですから、そういう意味のある偶然は、わたし達が意図をはっきりさせたのを見て、神が計らって下さるんでしょう。
意図的に生きれば生きるほど、ますますそういう偶然が増えることに気付きますね。
『神との友情 下巻』 P146
誰でも常に神とコミュニケーションしており、その気になった時に意識的に体験するだけだと思っている。
事実、世界の宗教のほとんどは、皆そう教えている。
『神と一つになること』 P9
神の最大の真実は、神の家へ戻る道はたくさん有るという事だ。何千もの道があり、誰もがいずれはそこへ戻っていく。
どの道も、結局は神の元へ通じる。他に行く所はない。この本はどうやって神の家へ戻るかを語る。
『神と一つになること』 P11
わたし達の使命は「人々を自分自身に返す」ことだ。
つまり、充分に人間的であるということの最高の表現、最も偉大な経験、最も壮大な認識に返してあげることだ。
その経験をした人は多くはない。いまだに多くの人たちが静かな絶望の中で生きている。
わたし達はその絶望を終わらせることが出来る。
『神と一つになること』 P259
※補足・参考資料。
『喜びから人生を生きる!(臨死体験が教えてくれたこと)』 アニータ・ムアジャーニ著
この本は、私自身、たまたま人からの紹介で興味をもち読んだ本なのですが、
「神との対話」の中で語られている内容に非常に参考になると思いましたので、補足・参考資料として追加しました。
「神との対話」の内容の、「医学的奇跡・体験を通した証拠・証明」とも言えると思います。
4年越えで絶命寸前までいった末期癌(ステージ4B)・多臓器不全からの臨死体験、
そして意識復帰と数日での大きな癌部位の消滅・臓器回復という奇跡的体験(何人もの癌専門医が詳細に病院での病状データを検証・確認し驚く)をした女性が、
臨死時の具体的な詳細を語った貴重な本です。
この本もベストセラーであり、かつ読んだ人全体から相当に高評価されている本です。
本の中から、特に『死の前後・臨死体験中の様子』、『奇跡的な医学的証拠』の分かる部分を、そのまま抜粋しました。
誰もが、いずれ経験する『死』について「大きな安心」が得られる参考本だと思いますので、関心ある方は、ぜひ参考にされて下さい。
この体験を知り、擬似体験を想像してみるだけでも良い意味で人生観・価値観が大きく変わり、救われると思いますし、
本当に全ての人類が知ることが望ましい「事実」だと思います。
実は、ここでも本当に不思議な事(タイミングの一致)がありまして、
上記の『神へ帰る』のP270辺りで、ニール氏が「いつか『死を迎える時のガイドブック』のようなものが出来ればよいですね」と言い、
神も「そういう本が出来れば素晴らしい貢献になるね」という感じで語り合っている場面がありますが、
その『神へ帰る』という本が書き終えられたのが2005年、アニータさんの(人間の力・常識を超えた)臨死体験が2006年だったことを考えても、
アニータさんの本は、正に神が(明確な意図と愛で与えてくれた)『贈り物』だと思えます。
ちなみに「神との対話」の中で神が語っている内容、「宇宙との一体感、完璧性」や、
『神との対話2』
◆死の瞬間にあなたは、かつて味わった最大の自由、最大の平安、最大の喜び、最大の愛を知るだろう。
P84
『神へ帰る』
◆死とは、人が力強くなる時だ。死というプロセスを通じて、その人の在り方が拡大されるのだから。
P336
◆全く不充分だが、なんとか言葉にしようとすれば、温かく包まれ、深く慰められ、大切に慈しまれ、心底から評価され、
真に貴ばれ、優しく育まれ、底まで理解され、完全に許され、まるごと抱きとられ、長く待ち望まれ、明るく歓迎され、
全面的に称えられ、喜びのうちに寿(ことほ)がれ、絶対的に守られ、瞬時に完成され、無条件に愛されている。
これらが一つになったものと言おうか。
P359
◆まず、あなたは自分が身体ではないことに気付く。(第一段階)
それから自分の信念に基づいて経験すると予想した事を経験する。その経験は好きなだけ楽しんでいられる。(第二段階)
それから死の第三段階へ進む。この最後の段階で、あなたは「エッセンス(神)との全面的な溶け合い」を経験し、
その経験から分かれて現れ、終わったばかりの物理的な人生を振り返り、
あなたの言い方で言うなら「先(霊的世界)へ進むか、(物質的世界へ)戻るか」を決定する。
P437
以上の神の言葉そのものの体験話だと思いました。
『喜びから人生を生きる!(臨死体験が教えてくれたこと)』
P1~
まえがき ウエイン・W・ダイアー博士
アニータは、四年以上にわたる癌との闘いで、死に直面しました。つまり、死の瀬戸際まで行き、それを越えて、死の家の中へと入って行ったのです。彼女は、その体験のすべてを詳細にこの本で述べています。自分が抱いている信念、特に来世と呼ばれるものについて、もう一度考え直すくらいの気持ちでじっくりと読んでみてください。
彼女は、死の淵から戻ることを許されただけでなく、物質世界を超えた向こう側の世界がどのようなものなのか、そして、それよりもっと重要なことですが、そこではどのように感じられるのかについて、私たちみんなに伝えることを許されました。
この本を読めるあなたはとても幸運です。なぜなら、癌とのすさまじい闘いや神の癒しを体験した旅の中で、アニータが悟りえたあらゆることを自らの人生に生かせるのですから。
P284~
訳者あとがき
臨死体験の本は数多く出版されていますが、本書が際立っている理由は、臨死体験後、末期癌から奇跡的治癒を遂げたことにあると言えるでしょう。死を迎えようとした時、アニータはほとんど全身を癌にむしばまれていましたが、臨死体験後、すべての癌が短期間のうちに一つ残らず消えてしまったのです。この事実には、アニータが自らの体験を投稿した臨死体験研究会(NDERF)の代表者である癌専門医も非常にまれなケースだと注目しました。さらに、もう一人のアメリカ人癌専門医コー医師も、この異例の回復ぶりに大いに興味を持って、アニータと彼女の主治医に会うため、アメリカから香港へ訪れたほどでした。アニータのケースは、癌専門医を対象としたコンファレンスで紹介されるなど、医学界でも注目を浴びたのです。このような奇跡的治癒と医師による調査結果は、彼女の臨死体験が真実であることを示す証拠にほかなりません。
P18~
「信じられないほどすばらしい気分だわ。なんて自由で、軽いんだろう! どうしてまったく痛みがないの? どこへ消えてしまったんだろう? 周囲のものがどんどん遠くへ離れていくのはなぜ? でもまったく怖くないわ。どうして怖くないのかしら? 恐れはどこにいってしまったの? うわぁ、もうどこにも恐れがないわ!」 病院へ担ぎ込まれた時、私はこのようなことを考えていました。周囲の世界が夢のような感じで、どんどん意識が遠のき、やがて昏睡状態に陥ったのです。過去四年間、私の身体をむしばんできた癌に屈し、あらゆる臓器がその機能をまさに停止しようとしていました。 2006年2月2日、この日は私が〝 死んだ〟日として、はっきりと記憶に刻み込まれることでしょう。昏睡状態でしたが、自分の周囲で起こっていることにはすべて敏感に気づいていました。
「心臓はまだ動いていますが、奥様の意識はもうありません。助けるには手遅れです」と、医師は夫のダニーに告げました。「医師は誰のことを話しているんだろう? 私は、こんなに最高の気分なのに。ママやダニーは、どうして あんなにおびえて心配そうなの? ママ、どうか泣かないで。何があったの? 私のせいで泣いているの? お願い、泣かないでちょうだい。私は、大丈夫よ!」 大きな声で言っているつもりでしたが、声になりませんでした。母を抱きしめ、慰めて、私は大丈夫だと言いたかったのですが、なぜそれができないのか、まったく理解できませんでした。どうして身体が言うことをきかないの? どうして死んだみたいに横たわっているの? 愛するダニーや母を抱きしめて、私はもう大丈夫で、痛みもまったくないと安心させたいのに……。
「ダニー、見てちょうだい。もう車椅子なしで動き回れるのよ。最高の気分!もう酸素ボンベもいらないわ。呼吸も苦しくないし、皮膚病変も消えている。 傷口はじくじくしてないし、痛くもないわ。四年間苦しかったけれど、やっと元気になったのよ」 私はただ、この上ない喜びに包まれていました。私の身体をむしばんでいた癌の痛みから、やっと解放されたのです。そのことを二人にも喜んでほしいと思いました。私の闘い、そして家族の闘いがやっと終わったのに、どうして彼らは幸せそうじゃないのだろう? どうして一緒に喜んでくれないの? 私が感じているこの喜びがわからないのかしら?
その時、自分は死ぬのだと悟りました。「ああ…… 私は死ぬんだ。死ぬって、こんな感じなの? これまで想像していたのとは、まったく違うわ。とても安らかで、穏やかな気分…… やっと癒された気がする!」 私は、たとえ身体の機能が止まっても、生命という大きなタペストリーの中で、あらゆるものが完璧であり続けると理解したのです。
すなわち、それは、人は死なないということでした。
自分の周囲で起こっているドラマに感情を揺さぶられるとすぐ、そこからだんだん遠くへ引き離されていくのを感じました。まるで、もっと大きな展望、より壮大な計画が展開しているかのようでした。周囲の出来事から引き離されていくにつれ、すべては完璧で、偉大なタペストリーの中で計画通りに進んでいるのだとわかり始めたのです。
医師のチームが、死んだも同然の私の身体を担架に乗せて、集中治療室へと運ぶのを眺めながら、目の前で展開している出来事の細かな点一つ一つに気づいていました。彼らは感情的に取り乱していて、私を人工呼吸器につなぎ、点滴を行ったりしていました。私は、病院のベッドに横たわっている自分の身体に、もう何の愛着もありませんでした。自分が今体験していることの器としては、無意味で小さすぎるように思えました。
私は、とても自由で、すばらしい気分だったからです。苦しみや痛み、悲しみなどはすべて消えていました。ものすごい解放感で、こんな気分になったのは生まれて初めてでした。純粋な、無条件の愛としか言い表せないものに包まれている感じがしました。でもそれは、〝 愛〟という言葉では表し切れない深い思いやりに満ちていて、これまで一度も経験したことのないものでした。私たちが愛情と呼ぶものをはるかに超えていました。
私は、この愛のエネルギーにどっぷりと浸かり、元気を取り戻しました。そして、この地こそ自分のための場所だと感じました。何年にもわたる闘いや苦しみや不安や恐れのあとで、ようやく本当の我が家にたどり着いたのです。
P101~
そこにあるのは、大きな解放感とこれまでにまでになかった自由の感覚だけだったのです。「まあ、なんてすばらしいの! すごく自由で軽いわ。何が起こったのかしら? こんなに気分がいいのは初めて。もうチューブも車椅子も必要ないわ。誰の助けがなくても自由に歩き回れるし、呼吸も全然苦しくない。本当にすごいわ!」 私は、病院のベッドに死んだように横たわっている自分の身体に対して何の愛着も感じていませんでした。
私は、自由で、解放された、とてもすばらしい気分でした。苦しみや痛みや悲しみも、すべて消えていました。もう何も私を妨げるものはなく、こんなふうに感じたことは、人生で一度もありませんでした。癌にかかってからの四年間は、まるで自分の身体の囚人のようでした。けれど、やっとそれから解放されたのです。私は初めて自由を味わっていました。無重力みたいに、自分がどこでも行けることに気づき、それが普通のことのように感じられました。まるで、これが物事を認識する本当のやり方にも思えました。
夫と医師が、集中治療室から十二メートルも離れた廊下で話しているのに気づきましたが、それも不思議には思いませんでした。
P102~
「残念ですが、もう奥様のためにできることは何もありません。奥様の臓器はすでに機能を停止しました。レモン大の癌が、頭蓋骨から下腹部まで、すべてのリンパ系組織に広がっています。肺だけでなく、脳も液体でいっぱいです。癌による皮膚病変も見られます。 おそらく今晩が山でしょう」 医師はダニーに、そう告げました。
周囲で起こっている感情的なドラマに入り込もうとすると、より大きな力が働いて、そこから引き離されるような感じがしました。まるでもっと壮大な計画が展開しているかのようでした。引き離されていくにつれて、すべてが完璧であり、計画通りに進んでいると理解できたのです。周囲の状況から感情が離れていくと、自分がすべての空間を満たすほど拡大し続けていることに気づきました。それは、私と他のすべてのものが一つになるまで続きました。私はあらゆるものを包み込み…… いえ、あらゆるもの、そしてあらゆる人になりました。家族と医師の間で交わされている会話の一語一句がわかりました。彼らが病室からずいぶん離れた場所にいたにもかかわらず、わかったのです。
その時初めて、私は兄のアヌープにも気づきました。彼は私に会うために飛行機に乗っていて、まだ何千キロも離れたところにいました。
P104~
外見上は、昏睡状態に見えていました。
私は、どんどん外へと広がっていき、周囲の物理的環境から引き離されていくのを感じました。そこにはもはや空間や時間の拘束はなく、どんどん拡大し続けて、より大きな意識と一つになっていくようでした。身体を持っていた時には体験したことのない、自由や解放感がありました。それは、歓喜や幸福が散りばめられた、至福感としか言いようのないものでした。
ともあれ、長い身体的闘いからやっと解放された私は、この自由というすばらしい体験を楽しんでいました。それは、身体的にどこか別の場所へ行ったというよりも、むしろ目覚めたような感覚でした。
P106~
驚いたことに、私は十年前に亡くなった父の存在に気づきました。それは、私に信じられないほどの安心感を与えてくれました。「パパ、ここにいたの! 信じられないわ」 実際には、そう言ったのではなく、ただ思っただけでした。そのような感情を抱いたというほうが正しいかもしれません。その世界では、感情が唯一の対話方法だったのです。「そうだよ、アニータ。おまえや家族のために、いつもここにいたんだよ」 父は私にそう伝えました。これも言葉ではなく、感情によるものでしたが、私にははっきりとわかりました。それから、三年前に癌で亡くなった親友ソニにも気づきました。父やソニの存在が優しく抱きしめる ように私を包み込んだ時、ワクワクした高揚感に満たされ、心から楽になったのです。彼らは、私が気づくずっと前からそばにいてくれ、病気の最中も見守っていてくれたのだとわかりました。
さらに、他の存在にも気づきました。それが誰なのかわかりませんでしたが、彼らが私のことをとても愛し、守ってくれていることがわかりました。彼らはいつもそこにいて、私が気づいていない時でさえ、大きな愛で包んでくれていたのです。
P107~
私は身体の五感ではなく、まるで新しい感覚を手に入れたように、限界のない知覚を使っていました。それは、通常の能力よりもはるかに鋭く、三百六十度が見渡せて、自分の周囲を完全に認識できました。驚嘆すべきことのようですが、それが普通に感じられたのです。もはや身体の中にいることのほうが、制限された特殊な状態であるように感じました。その世界では、時間も違うものに感じられました。私はすべての瞬間を、同時に感じていたのです。つまり、過去、現在、未来の自分が関係するあらゆることを、同時に認識していました。さらに、いくつかの人生が同時に繰り広げられているのを感じました。
P109~
身体的制限がなくなった私は、時間や空間のあらゆる点と同時に関われるようになりました。拡大した領域での私の気づきは、どんなに説明しようとしても、言葉では言い表せません。その明快さは驚くばかりでした。「宇宙は理にかなっていた!」と、私は理解しました。
そして、そもそもどうしてこの世に生まれて来たのかも理解できたように思えました。自分の真の目的について悟ったのです。「どうして突然、すべて理解できたんだろうか?」 私はそれが知りたいと思いました。「誰がこの情報を与えてくれたんだろう? 神様かしら? それともクリシュナだろうか? それともブッダ? イエス・キリスト?」 その時、「神は存在ではなく、存在のあり方なのだ。そして、私は今、そのような存在のあり方をしている」という悟りが得られ、その感覚に圧倒されたのです。
P111~
この時私には身体がなく、身体的特徴はありませんでしたが、私の純粋な本質は存在し続けており、それは完全な自分と何ら変わりませんでした。 実際、それは身体よりもはるかに大きく、強烈で、包括的でした。それはすばらしい感覚だったのです。
自分は永遠の存在であるような気がしました。まるで、始まりも終わりもなく自分は存在していて、これからもずっと存在し続けるという感じがしました。自分はただすばらしい存在だという気づきであふれていたのです。
「自分がそのような存在だと、どうして今まで気づかなかったのだろう?」と思いました。
P121~
死のほうへ歩き続けると決心した瞬間、私は新しいレベルの真実に気が付きました。
自分が本当は誰かに気付き、本当の自分の素晴らしさを理解したので、もし身体に戻る選択をすれば、病気は急速に治癒するだろうとわかったのです。それも何週間や何ヶ月かけてとかではなく、わずか二、三日のうちにです。もし身体に戻ったら、医師は癌の痕跡すら見つけられないでしょう。
「一体どうやって?」この意外な新事実に驚き、その理由を知りたいと思いました。
その時、身体は、自分の内側の状態を反映したものにすぎないと悟りました。
私には選択権があると知っていましたが、何かそれ以上のものが存在すると分かりました。
「私にはまだ実現していない目的があるような感じがするわ。でもそれは何だろう?どうやって見つけられるのだろう?」
私が理解したことを確認するように、父とソニが私にこう言っているのに気づきました。
「自分がほんとうは誰かという真実を知ったのだから、もう一度身体に戻って、今度は何も恐れずに思い切り生きなさい!」
P130~
昏睡状態から目覚めて二日も経たないうちに、医師は、奇跡的に臓器の機能が回復し、毒素で腫れ上がっていたのもかなりおさまってきたと告げました。
別の癌専門医が定期健診を行った時、彼は驚きを隠せずに、こう叫びました。「あなたの癌は、このたった三日間で、目に見えて、かなり小さくなっています。それに、すべてのリンパ節の腫れもひいて、以前の半分くらいの大きさです!」
P133~
ゆっくりと、実際にはとてもゆっくりと、自分に起こった事を理解し始めていました。頭がはっきりしてきて、詳細を思い出し始めると、あらゆる小さなことについて胸が詰まりそうになりました。向こう側の世界で体験した驚くほどの美しさや自由をあとにして戻ってきたことが悲しかったのです。でも同時に、この世界に戻り、再び家族とつながれたことが幸せで、深く感謝しました。
私の頬を、後悔と喜びの両方の涙が流れていました。
さらに、すべての人たちと、これまで一度も経験したことのない絆を感じるようになりました。
P142~
「少し待っていて下さい」と彼は答えました。
放射線技師は、さほど離れていないところにある電話へと走っていきました。彼が私の主治医と話しているのが聞こえました。
「さっぱり分かりません。たった二週間前に撮った癌患者の画像があるんですが、今調べても、癌だと思われるリンパ腫が一つも見つからないんです」
P150~
2006年の夏ごろでしたが、アメリカに住むもう一人の癌専門医から連絡をもらいました。彼はピーター・コー医師といい、自然に癌が治癒したことに興味を持っていると言いました。
私は彼と数時間電話で話をし、特に、病状と自分の体験についての詳しい内容を教えました。それから、私の病歴に関する書類を彼にファックスで送りました。その中には私が病院へ運ばれた2月2日の医師の報告書も含まれており、「リンパ腫、ステージ4B」という診断と、私の病状と見通しが記載されていました。
これらの書類を読んだあと、コー医師が最初に発した言葉は、「この書類を見るかぎり、あなたはすでに死んでいるはずです!」でした。
そしてコー医師は、私のケースに非常に興味を持ち、香港までやってきて、私が臨死体験をした病院を訪ね、診療記録を調べることにしたのです。
ロング医師とコー医師という二人の癌専門医が、私の体験にこれほど興味を持ってくれたことが嬉しく、自分は恵まれていると感じました。このことは、他人を助ける大きな目的のために、自分が戻ってきたという思いが正しいことを証明してくれました。
コー医師は私に、公の場で自分の体験を話す気はあるかと尋ねました。彼曰く、自分は本来疑り深い人間だけど、病院の記録を読んでものすごく興味をそそられ、自分の研究で私のケースを直ちに利用したいと思ったとのことでした。
これほど癌が進行した段階で、跡かたもなく、しかもすごいスピードで消えたという例は見たことがないと言い、このことを知らせるのが重要だと信じていました。
コー医師は、私たちの家庭医であるブライアン・ウォーカー医師とも連絡をとりました。ウォーカー医師は私の回復にとても驚いたと認め、これほど進んだステージの癌で急速に治癒した例は見たことがないと、何度も繰り返して言いました。そして、長年にわたる私の癌の進行についてコー医師と意見交換をしたのち、彼の見解の多くを正しいと認め、支持したのです。
コー医師は報道機関に連絡をし、記者たちにも来てもらい、地元の新聞に私の記事が載るように手配しました。
P158~
コー医師は、病院のファイルを医学的に調査した結果と疑問点をまとめて、世界中の癌研究所へ送りました。今日まで、彼の疑問に対する答えを見つけた研究所は一つもなく、癌からこれほど劇的な回復をした実例にも出会っていません。
カルテによると、レモン大の癌が、首、脇の下、胸、腹部まで身体中に存在していた。しかし、数日後、その大きさは、少なくとも70%も縮小した。
コー医師は、臓器が弱っている状態で、莫大な数の癌細胞がどのようにしてそれほど早く消えたのかということに興味がある。
これらはすべて、コー医師や他の医師たちがその答えを知りたいと願っている一つの問いに集約されるでしょう。つまり、「何がアニータの身体を死から回復へと方向転換させるスイッチを押したのか?」という問いです。
私は、その問いの答えを知っています。けれど、それは現代医学で見つけられるものではありません。
P167~
私にとって、もはや死は、他の人が考えているのとは異なるものになりました。ですから、誰かが亡くなっても、嘆き悲しむことがとても難しくなったのです。もちろん、親しい人が亡くなると、この世でもう会えないことを悲しみますが、亡くなった人のためには、悲しまなくなりました。それは、彼らがもう一つの世界へと移動し、幸せだと知っているからです。
そこで悲しんでいるはずなどありません。
P169~
臨死体験後、友人たちの中で、私の新しい人生観を分かち合ったり、理解してくれる人はほとんどいませんでした。でも、私はもうそのことを恐れていません。病気も、年をとることも、死も、お金を失うことも怖くありません。死はいつも最悪のシナリオだと考えられているので、死ぬことが恐ろしくなくなったら、恐れるものは他にあまりないからです。
私にはこの世がまだ現実のものに思えず、再び人生に戻るのも難しくもありました。向こう側の世界のほうが、ずっと本物に感じられたからです。
P173~
臨死体験をしてから、自分は神と一つであり、偉大なる全体の一部だと考えるようになりました。その中には、全宇宙のあらゆるものが含まれます。
P179~
今でも、私の人生には浮き沈みがあり、時には中心に戻れるようかなりの努力をしなければなりません。家事や諸経費の支払いなどという日常的雑務をこなす必要もありますが、臨死体験のあと、そのようなことに集中するのが大変になりました。
でも、宇宙の中で自分の場所を再び見つけ、「恐れずに、もう一度人生を生きなさい」という言葉を魂の中で感じられない日は一日もありません。
P194~
私の人生の軌跡を振り返った時、これまでのあらゆる出来事が、つまり、私がポジティブと考えている出来事も、ネガティブと思っている出来事も、最終的には私に恩恵を与えており、今日へと導いてくれたことがはっきりわかります。
P206~
私の癌が治ったのは、心の状態や信念が変わったことよりも、自分の真の魂が輝き始めたおかげだとはっきり言いたいです。多くの人から、プラス思考のおかげで治ったのかと尋ねられましたが、そうではありません。臨死体験の最中に私がおかれていた状況は、心の持ち様をはるかに超えたものでした。私の癌が治ったのは、自分の有害な思考が完全に消えてなくなったからです。
P209~
意識的な気づきのための最初のステップは、自然の摂理を理解することです。それはつまり、自分の身体や環境に気づいていること、そしてそのありのままの本質を敬えるようになることです。
P215~
死後の幸せのために生きようとするのは、どんな文化でも一般的な目的であるはずです。
臨死体験のあと、私はまったく違うように感じています。今の人生が終わったあとも生き続けると知っているので、肉体的な死を恐れておらず、今自分がいる場所以外のところへ行きたいという願望もなくなりました。もっと地に足をつけて、死後のことよりも、今この瞬間のすばらしさにすべての注意を向けようと思っています。
P231~
すでにお話ししましたが、繰り返して言いたいのは「私は恐れではなく、喜びから人生を生きている」ということです。このことが、臨死体験前の自分と、今日の自分の一番大きな違いです。
P241~
シンクロニシティと引き寄せの力は、近年、非常に注目されています。ただ引き寄せて、努力しなくても物事がうまく運ぶという考え方は魅力的ですが、私は「引き寄せる」というよりも、「ありのまま許容する」という考えのほうが気に入っています。
P243~
今の私は、追いかけるのはやめ、ただありのままを受け入れています。たとえば、人生で実現したい強い願望がある時、それを必死で追い求めようとすれば、宇宙エネルギーに対抗するだけだとわかりました。そこに到達しようと努力すればするほど、私は間違ったことをしていると実感するでしょう。ありのまま受け入れることは、努力を必要としません。それは解放されるような感じです。なぜなら、すべては一つなので、手に入れたいと思っているものはすでに自分のものだと知ることを意味するからです。
P265~
自分が死んだ時は、まるで夢から目覚めたような感じでした。どこかに行ったような感じではなく、覚醒して、三百六十度の視野と、完全な共感覚(複数の感覚が同時に認識されること)が得られたようでした。自分に関わるあらゆるものが見え、聞こえ、感じられ、わかったのです。私は、自分の過去、現在、未来を同時に生きていました。さらに、私に関係する出来事は、壁や空間を超えて、すべてわかりました。ですから、医師たちの会話が聞こえ、兄が飛行機に乗っているのが見えたのです。何かにたとえるとしたら、盲目の人が初めて見えるようになった感じでしょう。
この世に戻ってきて、 臨死体験中の高まった感覚が幾分失われはしたものの、理解や明晰さや愛の感覚は、今でも私の中に残っています。小さな点はすでにつながり、かつての思考に戻ることはありません。目の見えるようになった盲目の人が、再び盲目に戻った時のことを想像してください。そこからの人生は、たとえ目が見えなかったとしても、本当はどのように見えるか彼は知っているはずです。私も今、まさに同じように感じています。
P277~
私にとって病気は、私の身体が自分を癒すための方法でした。もし敵対心を持って病気をやっつけようとすれば、逆にそれを敵に回して、かえって悪くなってしまうでしょう。
大切なのは、病気についてくよくよし、病気を治すことだけを目的にして毎日を過ごすのをやめることです。
私は、幸せになるために自分の健康がこうでなければいけないという考えから自由になり、すでに健康であると思い、今の瞬間に喜びを感じるようにしています。